門・塀廻り空間
門まわり空間
門の構成が敷地全体の表情を左右します。門を人の出入り口と考えるか、敷地の顔と考えるかによって建物への印象も異なります。
門の構成は、抵抗の無い動線と言う機能的な面と建物や街並み環境との調和の二面性を持っています。さらに、門は単なる出入りの機能だけでなく、その場所の特性やまわり囲との関連性を十分に配慮しなければなりません。同時に住む人の個性や品格なども表すもので、その意匠性も重要になります。
塀まわり空間
外まわりからの視線の緩和や建物との調和をより重視すべきでしょう。道路側に設けられる塀は建物や門まわりりの様式及び街並み景観との調和、隣地側に設けられる塀は隣家への日照や通風、視線への配慮などが必要です。
更に、建物との一体化を計った意匠で、素材やデザインも建物との調和、統一を考える事が重要です。また、建物の意匠を生かしながら、安全な快適空間の構成、生活環境の付加価値を高める事を心掛けます。
駐車・ガレージ・テラス空間
敷地は狭くなり、家は大きくなる傾向で、駐車空間の確保が難しい現状にあります。駐車空間は、その面積の大きさと意匠の面において、建物配置や建物外観との関合いから、影響の大きい空間となります。
機能の問題、意匠の問題、安全の問題、門や塀との関合い等、充分な配慮が必要な空間と言えます。また、車の出た後や、車が駐車している時など、意匠的にも面積的にも、生活の快適性や街に対しての配慮が必要となる空間です。
アプローチ空間
エクステリアでは道路から建物の玄関までの道空間をアプローチと呼んでいます。 今日1日を元気に充実して過すための出発の道空間共家、家族全員が毎日必ず利用する出入り頻度の高い道なので、安全で、歩きやすい、楽しく、美しい道空間。アプローチが豊であれば、ゆとりのある住いが創り出せる「考える道空間」と考えることが重要です。さらにアプローチには勝手口に向かう生活優先の機能的なサブアプローチと呼ばれる空間も含まれる。
庭・ガーデン空間
現在では庭を「使う庭」としての考えから「戸外の部屋(屋根の無い部屋)」あるいはガーデニング(菜園、花壇)と言われる「庭作業空間」となることも多くなりました。つまり、庭は家族の趣味や考え方を反映するもう一つの快適な生活の場として重要な意味を持っています。
また、庭に緑を取り入れ、花や実を楽しみ、季節を感じる等人の情操や子供の成育にも大きな影響を与える重要な空案と意識して作りたいものです。
植栽
庭をはじめ、玄関まわりや、門、塀のまわりなど、敷地に植えられる、多種多様な樹木や草花のこと、または、それらを植えることをいいます。
視覚的に生活を豊かにするだけではなく、広さがあれば災害時の避難場所になったり、室温調節等さまざまな効果・役割があります。バルコニーなどの屋上緑化も、広い意味で植栽に入ります。
ライティング
暗くなった時間帯、エントランスをおしゃれに見せるには、ライトアップが有効です。ライトアップには、訪問者や帰宅する家族を温かく出迎えたり、また、表札を認識しやすくするという効果もあります。エントランスを含めた門まわりや、表札のライトアップ方法・コツをご紹介します。
屋外用照明にもさまざまなデザインの商品があり、住宅や表札、ポストの雰囲気に合わせたライトを設置することで、門まわり全体にまとまりが出ます。